片倉城跡公園にある彫刻
昭和50年代半ば、「市内の街頭や公園に彫刻を」と ”彫刻のある街づくり”が進められた際、日本彫刻協会主催の「日彫展」に設けられた ”北村西望賞” 受賞作品を野外展示する「彫刻公園構想」が進められました。彫刻家・北村西望が本公園を非常に気に入り、展示場所として自ら選定されました。
昭和57年の除幕式では「彫刻は三千年も保ち、年代に負けない。三千年も大事にしてもらえることはありがたい」と喜びを語ったそうです。公園内には計19体の彫刻があり、そのうち『浦島一長寿の舞』が西望の作品です。風格あるこれらの彫刻郡は豊かな自然の緑を背景に、公園に文化の薫りを添えています。
浦島ー長寿の舞/北村西望
~彫刻家・北村西望~
(1884~1987)
彫刻家、明治17年生まれ、長崎県出身。東京芸術学校(現東京芸術大学)彫刻科を卒業。日本を代表する美術家のひとりで、代表作である「平和祈念像」や「浦島ー長寿の舞」を始め数多くの作品を残した。
昭和33年文化勲章・文化功労者を顕彰。昭和55年名誉都民となった。昭和62年に102歳で逝去。武蔵野の自然、特に緑豊かな八王子の自然をこよなく愛した。