公園・緑地内外にある遺跡、みどころ等

八王子ニュータウン地区は、片倉城跡公園と片倉町壷公園を除く全公園緑地が、平成9年(1997年)街開きした「八王子みなみ野シティ」にあります。

大規模な開発整備されましたが、公園緑地内に昔利用していた生活跡がところどころ残されています。

このページではその様な跡を紹介したいと思います。

七国二丁目の民家の裏にある井戸ですが、ひょうたん池です。 

昔はこの水を飲料として使っていたようです。

撮影時は3月で雨が少ないため水が少ないですが、

夏場雨期の時期にはあふれるくらい水が溜まっています。

七国大船わかやま緑地のお地蔵様の跡とシラカシ

「初日の出の見えそうな場所の紹介①」で紹介ましたが、この場所についてたびたびお地蔵様のお問い合わせを頂いておりましたが、判りませんでした。

萌芽更新を行った際、七国峠に向かう古道(鎌倉古道)と、ふもとの都道に向かう複数の道が見つかり、シラカシは名残であろうということで残しました。

その後シラカシの根元を歩いていたところ、偶然足元に加工された石が顔を出していたのをみつけました。

開発の際お地蔵さまはどこかに移設されたのでしょうが、その名残が残っていたことに深く感銘いたしました。

この高台は「宇津貫みどりの会」が発行している「絵地図 宇津貫・片倉むかし道」という絵地図によれば「オオカミ山」と言われた山と七国峠の中間に「相生松」と「大七国」と並んで「菩薩形立像」と記されており、恐らくこの像がお問い合わせの像かと思います

 

尚、1本だけ残したシラカシはいろいろの所から見えるようになり、七国小学校隣の七国第四緑地からでも見えます。

風の通り道なのかこのシラカシの枝はいつも揺れており、暑い日でも日陰にいると寒いくらいです。

宇津貫熊野神社のラッパイチョウ(兵衛熊野公園・兵衛和田内の尾根緑地)

兵衛熊野公園・兵衛和田内の尾根緑地に地元に愛される「宇津貫熊野神社」の鳥居の横に、地元自慢の「ラッパイチョウ」と呼ばれるイチョウの木があります。

一見ごく普通なイチョウなのですが、落葉の時期ラッパ状になる葉っぱを見つけることができます。今回ご紹介するにあたりラッパ状の葉を見つけようと頑張り少しだけ見つけることが出来ました。

例年簡単に見つけられるのですが、今年はそれらしい形の葉っぱは沢山見つかるのですが、きれいに丸くなったラッパ状の葉を見つけるのは結構大変でした。

また、近くのイチョウの木に比べ葉が落ちるのが早く黄色い雄姿を見ることが出来ませんでしたが、今年は例年より長く色付いていたため、ご紹介することが出来ました。

市指定天然記念物 「宇津貫毘沙門天のシイ(スダジイ)」

八王子みなみ野駅改札を出て、線路沿いを横浜方向に歩くと、みなみ野毘沙門東緑地に入ります。

さらに進んで行くと、車道にでますが、出口向かい側に「みなみ野毘沙門の丘緑地」と小さな祠、その横に鳥居があり急な斜面の古い石段、その上に大きな木が見えます。

石段は結構急な階段のため、隣の毘沙門の丘緑地の園路を迂回し頂上お堂の横に大きな木が「宇津貫毘沙門天のシイ(スダジイ)」です。

このシイの木は線路沿いの急斜面のため、線路反対側からその雄姿を見ることができます。

みなみ野シティの開発前からこの地区のシンボルとして鎮座し、古い写真からも確認することができます。

みなみ野毘沙門の丘緑地の大部分は開発された緑地ですが、この部分だけが昔の面影が残っている場所になります。

駅から近く良く見えますので、一度訪れてみてはいかがでしょうか。

市指定天然記念物 「宇津貫毘沙門天のシイ(スダジイ)」みなみ野毘沙門の丘緑地

所在地 八王子市みなみ野二丁目九-二

指定年月日 昭和四十八年五月二十四日

毘沙門堂境内にあるこのシイの木は、樹齢およそ三〇〇年、目通り三.三m、樹高二〇mの大木である(指定当時)。

八王子市内には、一部の地域を除いて、スダジイの生育、特に大木はあまり見られず大変珍しい。

 

〇シイ(ブナ科・双子葉植物)

ブナ科の常緑高木、暖地性でツブラジイとスダジイの二種類があり、関東地方にはスダジイが多く果実は食用にもなり、卵球形で大きく先がとがっている。

令和三年三月三十一日

八王子市教育委員会

みなみ野の丘公園展望台(閉鎖中)

1989年頃、八王子みなみ野シティ開発案内のために当時住宅都市整備公団が造ったとされる展望台です。

出来た頃は植えたばかりの低い木だけだったので360°周囲を見渡せるようになっていたようですが、

その木が展望台より高くなってしまい片倉城跡公園方向しか見えません。

今は閉鎖され一般の方が昇ることはできませんが、写真で今の雰囲気を味わっていただければと思います。

七国の尾根緑地

林道跡

七国の尾根緑地 東京造形大学側の境界端から緑地沿いの山道と並行して今は使われていな道が現れます。

大きなトラックすれ違えれるくらいの幅とガードレールなどがみられます。

北側に行くといきなり開けた崖になり目の前には宇津貫緑地や七国の工場やまちなみが見渡せます。

逆に南側、東京造形大学側に行くと境界お表示している柵の所で突然道はなくなります。

恐らくニュータウン開発前に整備された林道と思います。